【書評】『SHOE DOG シュードッグ 靴にすべてを フィル・ナイト著』を読んだ感想。ナイキ創業者の半生を知りたい人にオススメの本。オニツカなど日本との関わりも深い。

シュードッグを書評するPANDA
 
パンダ
ナイキの創業者の話ですね。日本との関わりが深いんですね。

今回の書評は『SHOE DOG シュードッグ 靴にすべてを フィル・ナイト著』だ。

ナイキの創業者フィル・ナイト氏の自伝とも言うべき本である。

オニツカなど、氏は日本との関係がとても深いことがわかる。ゆくゆくは訴訟などにも発展するのだが……。

まずは冒頭から一部引用しよう。

あなたが働く上で、何かヒントをつかむことができると思う。

君は転職に出会っているか。
負け犬たちの熱狂人生。

シュードッグ、フィル・ナイトの決意

パンダ
これはすべての勤め人が心に刻むべき言葉ですね。

1962年のあの日の朝、私は自分にこう言い聞かせた。馬鹿げたアイディアだと言いたい連中には、そう言わせておけ……走り続けろ。立ち止まるな。目標に到達するまで、止まることなど考えるな。〝そこ〟がどこにあるのかも考えるな。なにが起ころうと立ち止まるな。

成功する秘訣というのは、この文そのままなのだ。

アイディアを思いつき、それを成功させたいのであれば、成功するまで走り続けることが成功への唯一の道なのだ。

一見簡単な理屈である。

ただあきらめなければ願いは叶うのだ。

だが……。

それがあなたにできるだろうか。

どんな逆境にさらされようと目標を見失わずに、立ち止まらず、走り続けるということが。

理屈は簡単だが、実践するのは非常に難しいのだ。

成功した人間というのは愚直に小さなことをコツコツ積み重ねた人間のことを言う。

突然大きな事を成し遂げて成功した人などいない。いたとしてもそれは本当の成功とは呼ばないのだ。

著者のフィル・ナイトもあきらめなかったタイプの人間だ。

本書を読めば、フィル・ナイトのすべてがわかる。

シュードッグ、日本に可能性を見出した学生時代

パンダ
日本に可能性を見出していたのですね。

大学の最終学年時、起業についてのセミナーがあり、私は靴に関するレポートを書いた。
(中略)
かつてはドイツの独壇場だったカメラ市場に日本のカメラが参入したことも知っていた。
レポートの中で、日本のランニングシューズにも同じように可能性があると力説した。

これは1962年の話である。

まだ第二次世界大戦が人々の記憶に残るなか、フィル・ナイトは日本への渡航を決意する。

それには祖母が反対したという。

真珠湾攻撃を例にあげ、日本行きに反対したのだ。

そんな時代に日本の可能性に着目したフィルの眼力は正しい。

そこからフィルと日本の関係がはじまる。

禅を知り、富士登山をするなどして日本の文化に触れていく。

本書を読めばわかるが、フィルは運命に導かれるように日本との関係を深めていく。

あたかも最初からシナリオがあったかのように。

フィル自身も偶然では片付けられない偶然について目に見えない力を感じることになる。

シュードッグ、元米兵のアドバイス

「コツは、ごり押ししないことだ。典型的なアメリカ人つまり典型的な外国人みたいに、不作法に大声で攻撃的に振る舞わず、ノーと言わないことだ。日本人は押しの強さに反応してくれない。交渉はソフトで柔軟に行われる」

現在では、アメリカやその他の国に交渉に行く場合、日本人は相手のことを研究し、交渉術を学ぶが、それと同じようにアメリカ人も日本人について学んでいるのだ。

一見不思議に感じるが、やはり他国に行く場合、どの国の人間であっても相手国を下調べするのが当たり前なのだろう。

日本人から見ればアメリカ人は歯に衣着せぬ発言を相手の都合も考えず、自分の言いたいことを言う、という人種に見えてしまうからだ。

しかし、やはり同じ人間だ。誰もが繊細な部分を持ち合わせているのだ。

引用部をアメリカに交渉に行く日本人に向けたものとするなら、こうなるだろうか。

「コツは、ごり押しすることだ。典型的な日本人つまり典型的な外国人みたいに、礼儀正しく保守的に振る舞わず、ノーと言うことだ。アメリカ人は押しの強さに反応する。交渉はハードで強硬に行われる」

ノーと言えない日本人というのが一時期話題になったが、それを皮肉るような言い回しになった。

ただグローバル化が進むと日本人のはっきり物を言わない性格は非難されるが、私はそれはそれで良いと思っている。

奥ゆかしさを持ち、ストレートに物事を伝えず、侘びと寂びを重んじ、和を大切にする。

そんな日本人が私は好きだ。

フィルも日本のことが好きだったのだろう。

シュードッグ、おわりに

最後に、フィルのメッセージをひとつ引用して締めるとしよう。

みんなに言いたい。自分を信じろ。そして信念を貫けと。

パンダ
人生は一度きり、自分を信じてみましょうよ。
SHOE DOG(シュードッグ)

SHOE DOG(シュードッグ)

フィル・ナイト
1,960円(11/19 08:42時点)
発売日: 2017/10/27
Amazonの情報を掲載しています