
今回の書評は『世界一効率がいい最高の運動 川田浩志(エクササイズ監修:福池和仁)』だ。
本書は効率の良い運動と、運動や筋トレのメリットを科学的に解説した本である。
本書で出てくる「HIIT(ヒット)」とは、「有酸素運動」と「無酸素運動」両方の運動効果が得られる運動法とのこと。
運動方法についてはここでは解説しないが、運動のメリットなどについていくつか紹介したいと思う。
・運動する時間がなかなか取れない。
・ダイエットに何度も失敗している。
『世界一効率がいい最高の運動 川田浩志(エクササイズ監修:福池和仁)』がオススメの理由

100年人生を思う存分謳歌しないなら、健康寿命をいかに伸ばせるかがカギといえます。
本書を読むことで得られるのは、運動法だけでなく運動の必要性や知識をしっかり学べることにある。
健康寿命と平均寿命のには男性では8年、女性では12年の開きがあるとのこと。
健康のまま天寿をまっとうすることは容易ではないのだ。
しかし、運動によって健康寿命を伸ばすことが可能と本書では解説されている。
誰もが健康のまま長生きしたいと思っていることだろう。
なんとなくやる気がないから、筋トレや運動が続かないという人も多いだろう。
そういう人のためにうってつけの本なのだ。
運動すればガンのリスクが下がる、運動すれば若さを維持できる、運動すれば……、このようにメリットがたくさん書かれている。
これだけメリットがあって運動をしないということは、自分の命を粗末に扱っていることと同義だと思う。
是非本書を読んで、運動することに目覚めてほしい。
運動しなければ筋肉は落ちていくだけ

通常の生活を送っていても運動習慣のない人成人の筋肉は、1年で1%ずつ落ちていくといわれています。
筋肉が1%ずつ落ちていくとしたら、と考えると非常に怖くならないだろうか。
また、2日間寝たきりの状態でいても筋肉は1%落ちてしまうそうだ。
風邪を引いたりして寝込んだときを思い出してほしい。
数日ほぼ横になっていることが多かった場合、快復してから歩いたり身体を動かしたりすると、身体が重く感じるが、これは気持ちの問題もあると思うが、やはり筋肉がスッと落ちたということなのだろう。
筋肉量が減ると今度は動くことが更に億劫になるため、更に筋肉は落ちるという悪循環に陥る。
そうなってしまっては身体はどんどん弱くなる一方だ。
では、どうすれば良いかと言えば、本書にある「HIIT(ヒット)」と呼ばれる運動法をすることなのだ。
この「HIIT」は短時間運動であることから、無理なくはじめることができる。
HIITは運動自体を楽しく感じやすい

HIITは運動自体を楽しく感じやすいという調査結果が出ています。
何事も楽しくないと続かないものだが、特に運動はそうかもしれない。
ただ運動するだけではキツイだけ。
何か楽しくなる方法がないと、つまらないし続かない。
ダイエットなども結局ただつらいだけで楽しみがないため、続かないのだろう。
食欲に負けてしまうパターンもあるとは思うが……。
本書の運動法を見てもらえばわかるが、筋肉を飽きさせないために工夫したメニューになっている。
種類も多くあるため、ひととおりやり切ったときにはある程度成果が出ていると思う。
また本書では実際にこの「HIIT」の運動法によりダイエットに成功した人の体験記が掲載されている。
これにて更に説得力が増すことだろう。
巻末には、ダイエットや生活習慣病予防に適したレシピも掲載されている。
これだけの情報が網羅されていれば、本書を読んでまったく効果がないということはおそらくないだろう。
あなたがしっかり取り組めば、ということは付け加えておこう。
