
今回は、職場でのパワハラについて考察していみたいと思う。
パワハラについては、この事件を引用しないわけにはいかないので、ツイートを載せておく。
終わった
まつり
ごめんね
かたきうちできなかった
何も変わらなかった #電通
司法も国も
働く人の意識も
雇用契約書にサインしたら
死ぬまで働くんだ
社員より利益
国も法律も守ってくれない
これが日本の姿だ#高橋まつり https://t.co/O96wAshSYo— 高橋 幸美 (@yuki843003) July 28, 2018
まず、私はパワハラには断固反対だし、人の命を奪うような行為は何があっても許されることではない。
だから、この事件については非常に憤りを感じている。
その事件がおこったこともそうだが、そのあとの企業の対応がおそまつすぎると思う。
このような結果になってしまったからには、とことん反省して、再発防止を徹底しなければならない。
しかし、企業は責任を認めず、のらりくらりと無駄に時間を経過させた。この罪は重い。
今もどこかの会社で当たり前のようにパワハラは横行しているのだろう。
パワハラに対してのアンチテーゼとなる文章を書いてみよう。
パワハラにはいくつかの種類がある
すべてをひとまとめに「パワハラ」というのは、あまりに稚拙だ。
パワハラにはそれぞれの立場があり、その立場ごとでその性質は大きく異なる。
だがここでは大きく2つに分けてみることにする。
その2つとは以下のとおりだ。
悪いパワハラ
では、何が良くて何が悪いのかというと。
悪いパワハラ=業績が上がらない
これに尽きる。
企業で働く以上、利益を求めるのは当たり前だし、社員も利益を上げようと思って働いているだろう。
だから利益を求めようとする行為そのものは誰も否定はしないのだ。
しかし、利益を追求する過程で、少し道を逸れてただ自分の威厳を保つために部下にあたる上司がいる。
これがパワハラである。
パワハラの結果、業績が上がるか業績が上がらないかが大事
成功した起業家たちを見ると、パワハラまがいのことをして業績を拡大した人は多い。というかほとんどが今で言えばパワハラにあたるのではないかという働き方をしている。
そしておそらく、その起業家と同じように部下に当たり、ゆくゆく会社を沈没させてしまった起業家もたくさんいるだろう。
成功した起業家はほんの一握りのはずだ。
だが成功するならば、それはそこで働く従業員にとってはプラスなのだ。
多少のパワハラは我慢できるかもしれない。
部下は業績があがり、会社が成長し、その結果自分の給与が増えるのであれば、それは受容することができる。
しかし、業績も上がらず、会社も成長せず、自分の給与が上がらない、もしくは下がるということになれば、上司の無茶な指示をいつまでも聞くことはでない。
上司の言うことが一見無茶なように見えても、それにより着実に業績が上がるならば、それはパワハラと断定することは難しい。
更に、業績が上がっていれば部下も上司をパワハラで告発することは少ないと思う。
特に中小企業で言えば、自分の給与が増え続けているのが、その上司のおかげだとすると、たとえパワハラであっても口をつぐむだろう。
それが良いか悪いかは置いておいて、自分の利益となるものを簡単に手放したりしないのが人間の性である。
だから多少のパワハラには我慢している人が多くいると予想できる。
報道でパワハラが問題になるのは、氷山の一角中の一角なのだ。
小さな会社ほど、パワハラは表面化しないし、表面化させるメリットが社員にはないのだ。
だが、大企業となると話は違う。
大企業の社員は基本収入は高く、お金に困っていることが少ない。
むしろ能力が高いのだから、パワハラが横行している企業よりも、ホワイトな企業に移って働いたほうがメリットが高いのだ。
業績が下がっているのならなおさらである。
しかも大企業となれば話題にもなりやすい。
社会を変えたいという真摯な思いを持った人ならば、問題提起するだろう。
マスコミも大企業のパワハラ問題となればこぞって報道する。
世間の人々も注目する。
だから大企業にとってはこういった告発にビクビクしていると言ってもいいだろう。
パワハラの真実
だが、はっきり言おう。
業績を上げることができるパワハラ上司はほんの一握りで、あとはただのパワハラ上司である。
なぜなら、人は人のために働こうと思うからだ。
パワハラ上司のために働こうとは思わないだろう。
だからいざとなったとき、パワハラ上司を助けようとはしない。
また、仮に自分ががんばって業績が上がることになれば、それはパワハラ上司の評価が上がることにつながり、それはパワハラを受ける部下にとっていちばんおもしろくないことなのだ。
そのため、パワハラを受けている部下は、意識的にしろ無意識にしろ、業績を上げるような行動はとらなくなる。
むしろ業績をさげて、そのパワハラ上司を排除するための行動をとるだろう。
これはそんなことを考える部下が悪い、という声が出てくるかもしれないが、そういう人は人間というものをわかっていない。
人間は誰かの役立つために生きているし、働いているのだ。
尊敬できない上司がいるならば、その上司のために働こうとは思わなくなるのが、人間としての普通の本能である。
ゆえに、パワハラ上司がいる企業は業績は上がらない。
業績が上がったのなら、それは業種に恵まれているか、タイミングが良かっただけと言えるだろう。
パワハラを受けている部下のあなたへ
今まさにパワハラを受けていると思っている部下は、表面化しないだけで星の数ほどいるだろう。
その部下たちに助言をしよう。
まず、パワハラ上司の行動がパワハラなのか、世間の状況と照らし合わせて診断してみよう。
診断には厚生労働省のこのサイトが参考になるだろう。
正直、パワハラかどうかの判断は当事者の受け取り方もあり、非常に難しい。
ただあなたが、生きていくのが辛い、会社に行くのが辛い、その上司に会うのが苦痛、という状態であるならば、一度立ち止まって考えてみると良いだろう。
あと考えなければならないのは、お金の面である。
仮にその上司がいることでその会社が持っている、その上司がいるお陰で会社の業績が支えられている、と思うのであれば、少なからずその上司の存在はあなたにメリットがあるはずだ。
それならば最大限利用すれば良い。
転職するにしても、今はその上司を使い、しっかり収入を確保し、貯金ができたときに転職をするという方法だ。
告発するにしても準備をしてからのほうが良いだろう。
パワハラが現在進行中だからと言って、感情的になり行動するのは、結局あなたのためにはならない。
死ぬ程我慢しろということではない。
これから生きて、すばらしい人生を歩むには、しっかり備えることが大事だと言っている。
パワハラをしている上司へ
最後に、現在進行形でパワハラをしているという上司へ。
これはここで書く意味がないので、何も書かない。
なぜなら、パワハラをしている上司は自覚がないのだ。
だから、これを読んでも自分のことだとは思わないし、このブログにたどり着くこともないだろう。
なぜならパワハラ上司はパワハラで悩んでいないからだ。
だから悩んでいるのは、パワハラを受けている部下だけだ。
ゆえに、パワハラを受けている部下は、自分のなかで溜め込むのではなく、なにかしら行動を起こす必要があるのだ。
しかし、安易な行動は避けよう。
「戦うなら賢く」
これを胸に刻んで人生をうまく生きていこう。
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