【書評】『道は開ける デール・カーネギー著』を読んだ感想。人生に絶望し道が閉ざされたと感じているあなたにオススメの本。

道は開けるを書評するPANDA
 
パンダ
道は閉ざされてしまった、とお思いではありませんか?

今回の書評は『道は開ける デール・カーネギー著』だ。

カーネギー氏は他にも、名著『人を動かす』の著者である。それについては↓こちらの記事を参考にしてほしい。

【書評】仕事で人間関係に悩むあなたにオススメの本。『人を動かす デール・カーネギー著』を読んだ感想。

2018.09.08

まず、本書の序盤からこの本を読むべきにあたっての著者からの言葉を引用しておこう。

皆さんが本書からできるだけ多くのことを学びたいと思われるなら、一つの絶対条件――どんな規則や手法よりも重要な絶対条件がある。この基本的な要件を身につけていない限り、いくら研究を重ねたところで、たいした成果は得られないだろう。
ではその絶対条件とは何だろう? それは、「真剣に学ぼうとする向上心」であり「悩みを断ち、新しい門出をしたいという固い決意」にほかならない。

一日の区切りで生きよ

パンダ
一日一日をしっかり生きることが大事なんですね。

われわれにとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ。

人間は必ず不安になる生き物だ。しかも今ではなく、いつ来るかわからない未来に対して不安を持つのだ。良い例が年金がもらえないかもしれない、というような数十年後のことで、しかも自分の力ではどうにもならないものを気にしている人間は殊の外多い。

未来のことに捉われて今やるべきことを疎かにするということは、結果、未来の可能性を削っていることになる。

今を大事にし、コツコツとやるべきことをやることが数年後、数十年後の自分の未来を花開かせることにつながるのだ。

逆に今、何もせずただ不安を感じ、怯えているだけでは未来でも同じように怯えているだけだろう。

行動するのは、口で言うほど簡単ではない。

しかし、行動すれば必ず未来は多かれ少なかれ変化するということを理解しておけば、今の行動が少しずつ変わっていくだろう。

悩みがもたらす副作用

パンダ
悩みに副作用があるのですか?

不安が高じると悩みに変わる。悩みは人間を緊張させ、イライラさせるから、胃の神経が刺激されて、胃液が正常から異常へと変化し、しばしば胃潰瘍にまで進行する

不安が身体になんらか異変を感じるのはおそらく誰でもおわかりだろう。まわりを見回せばいつも楽観的な人といつも悲観的な人では風邪や体調を崩す率はおそらく目に見えて違うのではないだろうか。

悩むだけで終わるならまだいいが、それが身体に影響を与え、その後の人生を大きく変えてしまう可能性があることに、悩みを抱える副作用があるのだ。

本書ではこうも書かれている。

「悩みに対する戦略を知らないものは若死にする」

これを私なりに解釈すると、戦略というよりも悩みをそもそも感じやすい人は若死にし、悩みをそもそも感じにくい人は長生きする、と思っている。

人間は生まれもった性格や性質があり、悩みや痛みの感じ方は人それぞれだ。自分がどれだけ痛いと思っても、他人はその痛みを大したものではないと感じている可能性もある。これは、数値化もできないため確認のしようもないが、おそらく人それぞれ悩みや痛みの感じ方はまったく違うはずだ。

大事なのは自分自身の悩みへの耐性を知り、それにどう対処してくいかということだろう。

人と同じ対処方法ではあなたの悩みは解決しないかもしれないことは、理解しておくべきだ。

仕事の悩みを半減させる方法

パンダ
そんなすごい方法があるのですか?

仕事の悩みを半減させる手順とは以下のことを順番に考えることとのこと。

1、問題点は何か?
2、問題の原因は何か?
3、いくとおりの解決策があって、それらはどんなものか?
4、望ましい解決策はどれか?

アメリカのサイモン&シュスターという会社では、会議の手続きを廃止したとのこと。要は会議で悩んだり相談したりということをせず、まずは上記の4つの流れを考えてから会議に臨むというものだ。

そうすることで考えることや悩むことではなく実行することに主眼を置くことができたようだ。

今でも多くの企業では無駄な会議が行われているのだろう。それだけでどれだけの時間と人件費を使っているのかと思うとゾッとする。

日本で行われる会議というものは、会議のための会議であり、形優先になっていることが多い。

それは今までの慣習であり、それを変えることができない頭の固い人が多いということだろう。

これは変えていかなければならない。

しかし、そういった古い慣習を持った企業というのは変わることは難しい。変化よりも淘汰を待ったほうが早いだろう。

あなたの会社が無駄な会議をしていたとしても、それを無理やり変える必要はない。あなたが社長なら話は別だが。

雇われる側である以上、会議の方法について提言したところで変わりはしないだろう。

だから会社が淘汰されるのを待つのではなく、そういった古い考え方を持った上の人間たちが淘汰されるのを待つべきだ。

変えようとするために力を使うのではなく、変わったときのために力を溜めておくことが大事だ。

道は開ける、おわりに

最後に一文を引用して締めるとしよう。

何か悩みがある人は本書のどこかの章があなたに救いの手を差し伸べてくれると思う。

「神よ、私に、自分には手を負えないことがらを受け入れるだけの冷静さと、できる範囲のことがらを変える勇気と、それらのちがいを見分ける分別とを与えたまえ」

パンダ
自分ができることに集中して行動すれば、悩みは軽くなりますよ。
道は開ける 文庫版

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