
今回の書評は『LOVE理論 水野敬也著』だ。
これは恋愛に悩み苦しむ男性にとって必読書であり、バイブルになるであろう。
まず冒頭の言葉を引用しよう。
結論から言うと 、今からお前をトム ・クル ーズよりモテる男に育て上げることになる 。
LOVE理論が男性にオススメの理由

「お前はなぜ 、女にフラれたのか ? 」
ちなみに 、世の中にいるほとんどの男は 、自分がフラれた理由を把握できていない 。
まずここにあるように、多くの男性はなぜ自分が女性にフラれたのか把握できていないとのこと。
それは、別れてしまえばもう二度と会わないことは多く、理由を訊ねることなどできないからだ。
この理由を知るだけでも本書は読む価値がある。失恋をしたなら特にそうだろう。
フラれた理由について著者は明確に答えている。
ひと言で言うと、「余裕がなかった」である。
お金の問題ではない。心の問題だ。
詳細は本書を読んでほしいが、多くの男性は心に余裕のない状態で恋愛をしているのだ。
それは、「この女性(ひと)しかいない」と盲目的になってしまうからだ。恋は盲目、とは言うが実際そうなってしまっては恋愛はうまくいかないのだ。
私の経験からも、心に余裕のないときはうまくいかないことが多かったと、振り返ってみるとそう思う。
フラれる前に、フラれた後に、いつ読んでも本書は参考になるはずだ。
女性が読めば、「男性はこんなことを考えたり悩んだりしているのか」と、男性の心の中を知ることができるだろう。
恋愛で心に余裕を持つ方法

口説く人数が多ければ多いほど 、テンパらなくなっていく 。俺の経験上の数値として 、五人以上の女を同時に口説くと 、ほとんどテンパらなくなる 。というより 、誰が好きなのかも分からなくなる 。
では、余裕がない場合、どうしたら余裕を持つことができるのか。その答えのひとつが上記の引用部分である。
ひとりの女性を愛することは当たり前だしすばらしいことだが、恋愛を余裕をもって進めるにはちょっと窮屈なのだ。
それには複数の女性を口説くのがいい、と著者は言っている。女性たちからは非難を浴びそうな内容だが。
だが、人は多かれ少なかれ、本命以外に気になる人がいるものだ。もしくは本命がいたとしても気にしてくれる人がいるものだ。
なにも「俺は5人の女を口説いてるぞ」と高らかに宣言する必要はない。心の中にとどめておけば誰からの非難も批判も浴びることは皆無だ。
余裕のある恋愛をしていれば、いつか「この人しか考えられない」という人が現れ、大恋愛に発展する可能性もある。まずは恋愛に慣れておくことが重要なのだろう。
引用の最後の、「誰が好きなのかも分からなくなる」、そうなってしまっては本末転倒だが……。
女性が男性に求める本当の優しさとは?

「お前たちは 、女の言う 『優しい 』の本当の意味が分かっているのか ? 」今からする話は耳をかっぽじってよく聞いておけ 。お前の恋愛に対するスタンスを根本的に覆す可能性がある 。いいか ?女の言う 「優しさ 」とは 、一言で言ってしまえば 「表面上の優しさ 」である 。
ここで言っているのは女性が言う優しさとは「内面の優しさ」ではなく「表面上の優しさ」ということだ。わかりにくい優しさより、単純明快な優しさを求めるのだろう。
この「表面上の優しさ」を著者は、こう名付けている。
「うわっつらKINDNESS」
これが55通り書かれているので、本書で確認してほしい。
これができればまったくモテない、ということはそうそうないと思われる。保証はできないが……。
とにかく女性はわかりやすい優しさが好きなのだと思う。女性のことを想ってどれだけ長い時間準備を重ねたとしても、それよりも、何気ない場での何気ない動作に女性は心を奪われたりするものなのだ。
結局は伝わらなければ意味がない。伝えるならまずは身近なこと、簡単なことを実践してみるべきだろう。
この55通りの「うわっつらKINDNESS」は、やろうと思えば誰でもできることだ。だが実際にそれを実践している男性は少ないだけ、ということ。
あとはあなたに「うわっつらKINDNESS」を実践する勇気があるかどうかだけだ。
LOVE理論、おわりに
最後は「最後に」から著者の言葉を引用して締めるとしよう。
今から言うことは 、この世界における 、偉大な真実の一つだ 。
女は 、好きになった男の全てを好きになる 。
この言葉で励まされただろうか。
好きな女性に振り向いてもらうことは大変だが、振り向いて受け入れてくれれば自分のすべてを肯定してくれる、それが女性のすばらしいところだ。
さあ、このLOVE理論を胸に新たな扉を開けよう。
