【書評】『シンプルに考える 森川亮著』を読んだ感想。元LINEのCEOが語る会社のあるべき姿。会社にとっていちばん大切なこととは?

シンプルに考えるを書評するPANDA
 
パンダ
人間は複雑に考えすぎ。

今回の書評は『シンプルに考える』だ。著者はLINEの元CEOの森川氏である。

次にあげるのはLINEでの方針の一部だ。

「戦わない 」
「ビジョンはいらない 」
「計画はいらない 」
「情報共有はしない 」
「偉い人はいらない 」
「モチベ ーションは上げない 」
「成功は捨て続ける 」
「差別化は狙わない 」
「イノベ ーションは目指さない 」
「経営は管理ではない 」

これらは普通の会社ならすべてやっていることではないだろうか。

それではLINE元CEOの考えを見ていこう。

LINE流、会社にとっていちばん大切なこと

パンダ
いちばん大切なこと? オイラに給料払うことだろ。

会社にとっていちばん大切なことは何か ?利益 ?社員の幸せ ?ブランド ?戦略 ?ビジネスモデル ?僕は違うと思います 。たしかに 、どれも大切なことです 。しかし 、いちばんではない 。では 、何がいちばん大切か ?僕の答えはシンプルです 。ヒット商品をつくり続けること 。これしかありません 。

会社にとっていちばん大切なこと、という話はよく聞くが、それぞれ会社や経営者によってその答えはまちまちなことが多い。ある人は利益だと言ったり、ある人は社員だと言ったり。

森川氏のように、ヒット商品をつくり続けること、ということを言う人はあまり聞いたことがない。こうやって具体的な言葉のほうがそこで働く人にとってはわかりやすい。

多くの会社の方針に言えることだが曖昧なものが非常に多い。あれもこれもがんばろう、というような方針が多く、結局全部やれってことだろとなる。

そうなると従業員は何を指針として働いていけばいいのかわからず、従業員の考えは四方八方に散ることになる。

あれこれ方針をつくることは結構だが、「ヒット商品を作り続ける」のような、何か元となる方針がひとつあるだけで会社の成長は大きく変わってくるのだと思う。

どの答えも要は会社が存続するために何を目指すかであり、結局は同じことを言っているのかもしれないが、言葉をどう用いて従業員を導くかが経営者に求められるスキルであり人徳なのだ。

LINE流、ビジネスは戦いではない

パンダ
戦いではない? 競争だ競争だって煽るじゃねえか。

(前略)だから 、僕はこう確信しています 。ユ ーザ ーを愛する気持ち 。自分が携わる商品やサ ービスを愛する気持ち 。これが 、ビジネスを成功させるためにいちばん大切なものなのだ 、と 。

あなたは自分の会社のユーザーを愛しているだろうか。

あなたは自分の会社の商品やサービスを愛しているだろうか。

この問いにはおそらくほとんどの人が「No」と答えるだろう。自信を持って「Yes」と言える人はごく少数だ。

成功している会社に共通することは、自分たちのサービスに対してポジティブな目線を持っていることだ。逆に業績の悪い会社を見ると、その従業員は会社に対して愚痴を言っていることが多いものだ。

ある商品を作っている会社の従業員が愚痴愚痴言っているとして、誰かその商品を欲しいと思うだろうか。

この会社はダメだと言っている従業員がいたとして、誰がその会社を信用しようとするだろうか。

こういったことを顧客目線で見なければならないと思う。

人は自分が大事にしているものを大事にされるとうれしい、という習性がある。

まずは自分が、自分の商品なり、誰かの物なりを大事にするところからはじめなければ、相手はあなたに対して好感を持つことはないだろう。

LINE流、自分の感性で生きる

パンダ
金と名誉にしがみつきだしたら、老害だな。

人間は弱い生き物です 。 「お金 」や 「名誉 」を与えられるとそれに満足して 、自らをストレッチして成長するのは難しい 。そして 、自分の市場価値より高い 「お金 」と 「名誉 」にしがみつくようになる 。だけど 、その結果 、社会では通用しない存在になってしまう 。だからこそ 、あえて僕は 、厳しい場所に身を置くようにしてきました 。人間は 、昨日より今日 、今日より明日と成長できることこそが幸せだと思うからです 。

これはまさに日本の大企業に言えることだろう。「しがみつく」という表現を的を射ている。

人は現状を変えるより、現状を維持するほうが楽であり、本能的にそうなるようになっている。

しかし、ビジネスの世界で成功するにはその本能に抗う必要がある。本能ではなく心に従うのだ。

本能は生きるための補完機能だが、心は生き死にではなく成長する側に向かおうとする。だから、ときには本能に逆らい危険なところにも足を踏み入れる必要がある。

「お金」や「名誉」にしがみつくと、きっと「心」は泣いている。

シンプルに考える、おわりに

最後に「おわりに」から一部引用して締めるとしよう。

「やりたいことを追求する 」 「人々を喜ばせるために努力する 」このシンプルな原則を 、これからも徹底して生きていきたいと思います 。

パンダ
LINEの既読スルーはやめような。
シンプルに考える

シンプルに考える

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