
今回は選挙も近いことから、投票について書いてみることにする。
さて、参議院選挙が公示されたが、あなたは投票に行くだろうか?
これを読んでいる人のなかでは投票に行かない人の方が多いかもしれない。
7:3か6:4くらいの割合で行かない人が多いだろう。
現在問題となっているのは、投票率の低さだ。
出典:総務省ホームページ
このグラフを見てわかるとおり、若年性の投票率はかなり低い水準である。
20代、30代は30~40%代、逆に60歳以上は60~70%の投票率となっている。
これを立候補する政治家が見たらどう思うだろうか。
単純に高齢者層に向けた言葉を発したほうが票が取れそうと思うのは誰の目にもあきらかだ。
選挙は勝たなければ何もない。
勝たなければ何も成し遂げることはできない。
政治家になってはじめてスタート地点に着くわけだから、選挙に当選するかどうかというのはまさに死活問題なのだ。
そのときに、真面目に若年層にも声を届けなければ、と思う政治家がどのくらいいるだろうか。
いないわけではないだろうが、いたとしても少数だろう。
なぜならそれは選挙に当選する上で、最善の策とは言えないからだ。
野党はやるかもしれない。しかし与党は多数派である高齢者にアピールすることが正攻法なのだ。
これは仮に政権交代が起こったとしても、その政権与党は同じことをするだろう。
これは誰が与党になるかではない。今の選挙の現状を見ればそうなるのは必然なのだ。
ただ、今の状況が続くのは若い世代にとって真綿で首を絞めるように効いてくると思っている。
20代、30代、そして40代の人は選挙に行くべきである。
この世代が行かなければ政治家は60歳以上の高齢者にしか目がいかない。
この世代が本気になれば、政治家は高齢者ばかりを見ているわけにはいかなくなるのだ。
20~40代の人に言っておきたいことがある。
これから20~30年経ったとき、高齢者と呼ばれる領域に入るわけだが、おそらくその頃には若年層の投票率は改善されていると考えている。
そうなると、今は高齢者、後には若年層が、選挙で重要な位置を占めることになり、この20~40代の人は今も未来も選挙に関して不利な立場で居続けることになるのだ。
今は団塊の世代が強い。
しかし、数十年後は世代交代が起こる。
高齢者が減り、若年層が増えるか維持されるくらいに人口は調整されていくだろう。
そうなれば、政治家は若年層を見て政治をするようになる。
そのとき困るのは、やがて高齢者になる20~40代の人たちなのだ。
それを防ぐには、今この時代で選挙に行き、投票率を上げ、政治家たちの目を覚ましてやる必要がある。
ずっと不利な立場でいては幸せな人生が歩めるとは思えない。
自分の生活を勝ち取るために、選挙に行き、自分の意思を国に伝え、現状を改善するべきなのだ。
何かムーブメントのようなことが起こらない限り、若年層の投票率は上がらないと思うが、もしそれが実現したなら私たちの生活は大きく変わることは間違いない。
このままなんとなく歳をとり、なんとなく国の政策に苦しむ、ということにならないよう、今できることをしていこう。
