
今回の書評は、『花粉症は1週間で治る! 溝口徹著』だ。
先にタイトルに触れておくと、1週間で治るというのはいささか過大な表現で、著者の治療を受けた患者が1週間で改善が見られた、というのが正しい表現である。
それでも、花粉症への対策として良い知識を与えてくれる内容の本となっている。
花粉症や何らかのアレルギーで困っている人は一度読んでみることをオススメする。
花粉症は1週間で治る、要約

抗ヒスタミン剤とステロイド剤とによる治療法はいまも現役で行なわれていますが、いずれも対処療法であり、花粉症を完治させるものではありません。
ステロイドについてはアレルギー治療に関する話題にかならずあがってくる名前だが、ここでも出てくる。
症状によっては必要な場合もあるだろうが、アレルギー症状を完治させるものではないため、使用には注意が必要とのこと。
他にもレーザーによる手術や、舌下免疫療法などがあるが、これらもいっときの効果はあるかもしれないが、やはり根本的な治療にはつながっていないというのが現実である。
薬だけで完治させるのは難しい
このように著者は言っている。
薬だけに頼っていては花粉症を完治することはできないと断言している。
そのため最新と呼ばれる現代医療では治すことはほぼ不可能なのだ。
ではどうすれば良いのか。
それを表した言葉を引用しよう。
私たちの体は食べた物でつくられています。いまの自分の体に不調があり、正常に機能していないのなら、必ず足らない栄養素があるのです。
著者自身、幼少のころから花粉症とアトピー性皮膚炎に苦しんできたという。
その著者が1998年にある治療法と出会い、治療を続けることで、薬を使わずに済むようになったとのこと。
その治療法を「オーソモレキュラー療法」という。
詳細は本書で確認してほしいが、この治療法に関してこう書かれている。
「オーソモレキュラー」は花粉症を完治できる唯一の方法
様々な治療法を試した人は、これから出てくる治療法はどれも疑ってかかるだろう。
本書もそうだろう。
しかし、本書を最後まで読み終えたとき、これならいけるかもしれない、と思うだろう。
ポイントは「タンパク質」だ。
本書を読んで、花粉症への理解を深め、少しでもあなたの症状が改善に向かうことを祈ろう。