
今回の書評は『ハッタリの流儀 堀江貴文』だ。
数々の書籍を世に出している堀江氏だが、今回は「ハッタリ」について書いている。
内容的には他で言っていたり書いていることと重複しているような内容もあるが、「ハッタリ」の使い方を知る上では良い本である。
冒頭から一文引用しよう。
いまできないことを、できるとカマす勇気を持て!
カネは、君と遊びたがっている

今や手元に資金がなかったとしても、あなたに唯一無二の可能性や面白さがあると思われた瞬間、ノリでお金が集まる時代なのだ。
今の時代は恵まれているのだと思う。
世の中は人類が生活しやすいように常に発展を続けている。
ひと昔前であれば遠くに移動するだけでも何日もかかっていたものが、数時間や数分で目的地まで着くことができるようになったり、暑さや寒さの気候の変化に苦しんでいた時代もあったが、屋内にいれば快適に過ごせるようになっている。
連絡を取りたいと思えば、親指で少し操作するだけで相手に気持ちを伝えることもできる。
買いたいものがあればポチれば翌日に商品が届いたりする。
体調が悪くても薬を飲んだり、病院に行ったりすれば大抵の症状は緩和される。
世の中、どうしても悪い部分ばかりクローズアップされがちだが、大きな視点で見れば生きやすくなっているのは間違いない。
それはお金を稼ぐということについても、かなりハードルが下がっていると思う。
会社に入り決まった仕事をすれば決まった額がもらえる。
投資やギャンブルでお金を増やすこともできる。
副業でブログやユーチューブで稼ぐこともできる。
今は圧倒的にお金を稼ぎやすい時代なのだ。
それを利用しない手はない。
この先どうなるかはわからない。
昔のように個人では稼ぎにくくなる時代に逆戻りするかもしれない。
今のうちに何か武器を持った方がいい。
何も武器を持たずに今の時代の中に飛び込んでいくのは、吹雪の中に裸で飛び出ていくようなものだ。
堀江氏が言うようにノリで何かをはじめてみてもいいだろう。
それで傷を負ったとしても、それは単なるかすり傷だ。
ホリエモンがR-1グランプリに挑戦する理由

僕は一年のうち三回は本来自分がやりたくないことにあえて挑戦する。お笑いのR-1ぐらんぷりに出たりするのも修行だ。
こういったことを聞くと必ず批判が出る。
そんなことして何になる、と。
ここで大事なのは、新しいことに挑戦しているかどうかということだ。
その内容はなんでもいいのだ。ただひとつ、自分にとってやったことがないことならば。
批判をする人はだいたいが自分は何も挑戦していない人だ。
日々挑戦している人ならば、挑戦する人の気持ちがわかるからだ。
批判する人は挑戦することのメリットを感じたことがないのだ。
お笑いが高尚かどうかなど関係ない。
自分にとって未知の領域に足を踏み入れるかどうかであって、これは勇気の問題なのだ。
SNSで批判ばかりしている人は、安全なところから石を投げることしかできない、臆病者なのだ。
あなたは強者か、それとも臆病者か、どっちだろうか。
最近何か挑戦しただろうか?
ハッタリの流儀は、勇気を持てないあなたにオススメ

ハッタリとはできると言い切って、辻褄を合わせる「覚悟」のことを言うのだ。
そして、それが10も100も積み重なると「信用」に変わる。
何事もまずは言い切ってしまうことがいいらしい。
実力がないのに「やります」などと言えないだろうが、やる覚悟を持たないからいつまでもできないのだ。
誰もが完璧ではない。いつでも誰かの要求に応えられるようにカードを持っているわけではない。
それでも前にすすまなければならない。
そのときに支えるのが「ハッタリ」である。
自分で「やる」と言ってしまえばあとに引けなくなる。
すると、どうすればやり遂げられるかを全力で考えるようになる。
何も口にせずにはじめるとどこかで言い訳が出るものだ。
だが、「やる」と口にしてしまえばそれを聞いた人が自分の監視者となる。
そうすることで自分を追い込み行動に駆り立てることができるのだ。
その方が圧倒的に前に進む速度は速くなる。
その方が目標にたどり着くのが早くなる。
何も成し遂げることができない、何をやっても中途半端という人は、「ハッタリ」を使うことが有効に作用することだろう。
ハッタリの流儀、おわりに
最後に終盤の一文を引用して締めるとしよう。
あなたも「ハッタリ」を有効に使い、成功へと近づこう。
ただ、使いすぎには注意。裏切ってばかりになるとただのハッタリ野郎に成り下がってしまうので。
こんなに挑戦することのコスパがいい時代はない。

ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (NewsPicks Book)