
今回の書評は『英語の多動力 世界でビジネスするホリエモンの英語術 堀江貴文著』だ。
ホリエモンが英語を身につけるための方法や思考法を伝授してくれる本だ。
この本のポイントはこれ。
英語を話せないのは話さないから

本当に大切なのは、高度な英語力ではない。
人間の中身だ。
拙い英語でも伝えようとする行動力のほうだ。
日本人は海外に言って外国人に英語で話しかけることを怖がっているだけとのこと。
逆に外国人が日本に来て、カタコトの日本語で話しかけてきたら、あなたはその外国人の話をしっかり聞こうと思うのではないか。
つめたくあしらうなどしないだろう。
ならば、海外に行った際に日本人がカタコトの英語で話しかけたら相手は同じように感じて真摯に対応してくれるのではないだろうか、と。
やはり思うのは、日本人は恥を書くということについて非常に臆病だということ。
それに比べ海外の人は、そういった行動を恥だとはそもそも思っていない。
これはもちろんお国柄によると思うが。どこかに日本人のような性格の国があるかもしれない。
過去は奥ゆかしさを持った日本人のままでいればよかったが、グローバル化がどんどん進んでいる現代ではそうはいかない。
私は個人的にはグローバル化は反対なのだが。体質や性格を考慮すると地域性を大事にするべきと考えているからだ。
だが世の中の流れに逆らうことは誰にもできない。
今後英語の必要性は更に高まってくるはずだ。
そんな中でで英語を話すことが恥ずかしいなどとは言っていられないはずだ。
強制的に英語に触れなくてはいけない状況になったほうが日本人はいいのかもしれない。
そうなったときの日本人の英語習得スピードはきっと速いと思う。
AI翻訳があっても英語は話せたほうがいい
AIは手助けしてくれるが、自分で喋るほうが圧倒的に早いのは変わらない。
AI翻訳はどんどん進化しており、本書の中で人間なら翻訳に7時間はかかる文章を、AIなら2分でできたという話があった。
これならばAIがすべて翻訳してくれるので、わざわざ英語を覚える必要がなくなってくると思われる。
しかし、ホリエモンいわく、普段の会話ではAIよりも自分が話せたほうが有利とのこと。
「今日食事いかない?」という誘いを、わざわざAIで翻訳して伝えるのでは遅いし、気持ちも通じないだろう。
ただ、現在、同時翻訳の技術もどんどん進んでおり、話したことを即翻訳してくれる機械も出てきているため、その技術が更に上がったとき、英語の必要性がどうなっているかは見極めないといけないと思う。
海外に行ったらとにかく英語を話せ
海外では話せないことよりも話さないことのほうが恥ずかしいとされている。
会議の話が書かれていたが、会議ではとにかく意見を言わなければ、「いたの?」と嫌味を言われるそうだ。
それは日本でもそうかもしれないが、特に欧米では会議では発言することが大事、なのだろう。発言しなければ参加する意味がない、と。
カタコトでも構わないから何か発言するほうが、逆に海外の人々は興味を持ってくれるようだ。これも人によるとは思うが。
英語をまともにしゃべれないのに、それでも発言するのはよほど言いたいことがあるのだろう、と思ってくれるのかもしれない。
恥をかかなければ成長しない、とはよく言われることだ。
恥を書くことで自分の枠を広げることができるし、自分の弱みを知ることもできる。
またそれ以上に周囲の評価も変わると思っている。恥をかけばマイナスと思うかもしれないが、他の人がやらないことを勇気を持ってチャレンジする姿は他の人から見れば美しいものだ。
あの人は勇気がある、そう思われるだけで今後の周囲との力関係が変わってくるのではないかと思っている。
だから恥は積極的にかき、自分を磨いていきたいものだ。
英語の多動力、おわりに
最後にホリエモンからのメッセージを引用して締めるとしよう。
未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。
Do not be afraid of the future,do not attach to the past,and just live the present.
