
今回は、自分の日常に起こるあらゆる事柄をすべて言語化していこう、という提案をしたいと思う。
自分に関わること、何を考えたか、何を言ったか、何を言われたか、どんな事が起こったか、これらすべてを記録しておこうということだ。
人間はすぐに忘れる生き物だ。
昨日の夕飯が何だったかすぐには出てこない人も多いだろう。
一週間前に自分が何をしていたかなどもはや思い出すことも難しいはずだ。
だから自分の日常をすべて言語化していくことで、自分を把握することにつなげていければいいと思う。
方法は何でも良い。
自分がいちばん記録しやすいもので、自分が続けやすいもので良い。
ひとつ言うなら、手帳でもノートでもいいので、毎日なにかしら感じたことを書く、ということだ。
一行でも、ひと言でもいい。
それを毎日繰り返すことで自分が日々どのようなことを考えているのか、その傾向を知ることができるのだ。
私も日々自分のことを手帳に書き留めているが、どちらかと言えばマイナス思考でネガティブなほうに偏りがちということがわかる。
気分も良い日よりも、悪かったり微妙だったりする日のほうが多い。
それが悪いわけではない。
それは自分の特性だと思ってあきらめているが、じゃあ何でこの日は機嫌が良かったのか、という点を振り返ることで今後の生き方が少し楽になったりする。
機嫌が良いのは好きな人と過ごす時間が長かった、というただそれだけだったりする。
じゃあその人とこれからも長く過ごすにはどうしたら良いか、と考えることが今後の人生の糧になったりするのだ。
そうやって自分を客観的に知り、客観的に判断することで、間違った方向へ行くことを防ぐことにもなる。
メタ認知と呼ばれるヤツだ。
人間、自分というものは頼りにならないものだ。
そう自覚して様々なツールを使い、生き方を補完していくことが今後求められるだろう。
これからの時代はますますAI化が進み、人間がすべきことは減ってくる。
しかし、人間らしさ、その人らしさというのは今まで以上に求められるようになってくると思う。
AI化が進めば進むほど、人間は人肌や温度を求めるようになるはずだから。
