【書評】『ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密 専務取締役土屋哲雄』を読んだ感想。足すではなく引くが仕事には重要?

『ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密 専務取締役土屋哲雄』
パンダ
行こうみんなでワークマン♪

今回の書評は『ワークマン式「しない経営」4000億円の空白市場を切り拓いた秘密 専務取締役土屋哲雄』だ。

本書は、ワークマンの専務取締役である土屋哲雄氏の著書で、ワークマンが躍進を遂げた理由が事細かに書かれている。

ワークマン式「しない経営」がおすすめの理由

パンダ
何かをするというより、しないという判断をするほうが何倍も難しかったりしますよね。

未だに古臭い経営手法の会社は、これを参考にすると何かヒントが見えてくるだろう。

ポイントは「しない」というところだ。

「社員のストレスになることはしない」

「ワークマンらしくないことはしない」

「価値を生まない無駄なことはしない」

これに沿って更に細かい「しないこと」を掲げて経営しているのだ。うまくいくわけがない思う人もいるだろう。しかし、ワークマンは結果を出している。「10期連続最高益」を達成しているのだ。

だからと言ってどんな会社でもワークマンの真似をすれば業績がよくなるわけではない。経営陣が変わらなければどんな手法を取り入れても無駄だろう。ワークマンは土屋氏のような人物がいたから成功したのだと、本書を読めばよくわかる。

土屋氏の根本にあるのは、性善説だ。多くの経営者は性悪説でうごいていると思っている。実際そうだろう。従業員が悪さをしないようにルールを設けたり、過剰なルーティンを課したりして、守るために多くの手間と時間を使う。それらのなかに無駄なことが無数にあるかもしれないのだ。

それでも土屋氏は性善説を大事にする。それは会社が誠実であれば従業員も誠実になる、という考えからだ。会社は誠実では無いのに、従業員には誠実さを求める会社、あなたの会社はそんな会社ではないだろうか。

土屋氏は何かあれば10人に意見を聞くようにしている。部下にはこう公言している。

「私の考えは50%間違っている」

こう部下に言える上司はほぼいないだろう。オレの考えは絶対正しい、と言い張って自分の意見を通そうとする上司が大半を占めるのだろう。それでうまくいくならいいのかもしれないが、従業員の気持ちはついてこないのだ。もう時代が違うと言ってもいいかもしれない。

幹部のあり方にも独特の考えを持っている。経営幹部はなるべく出社しない、思いつきでアイデアを口にしない、こういったルールも設けているのだ。その理由は以下の通り。

「幹部が思いつきで何かを始めることほど会社にとってマイナスなことはない。社員はやらなくてもいい仕事に時間を取られて迷惑だ」

ウチの会社じゃん、と思った人も多いのではないだろうか。

またこうも定義している。

「意見を変えるのがいい上司」

意見を変えない上司の顔が浮かんだだろうか笑。

時代は変化している。特にまさに今の時代は新たな技術やサービスが次から次へと生まれている。固定観念を持っているとすぐに時代遅れになり、古臭い人に成り下がる。「老害」と呼ばれることにならないよう、自戒を込めて気をつけたいと思う。

最後に一文を紹介して締めるとしよう。どんな会社も考え方次第で変われるということをワークマンは証明してくれたと言っていいだろう。会社の組織体制などに不安や不満がある人に、本書はたいへん参考になるだろう。

また会長の「何もしなくていい」という言葉が聞こえてくる。余計なことを何もしないからこそ、一つのことをやり遂げることができるのだ。

パンダ
リフォーム~しようよ~