【書評】あなたは「37秒の奇跡」を知っているか?『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 梅原大吾著』を読んだ感想。

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」を書評するPANDA
 
パンダ
ゲーマーの書いた本?

この本は世界一のプロゲーマーが、勝ち続けるための方法を説く本だ。

まずはこの動画をみていただいたほうが早いだろう。

『STREET FIGHTTER 3rd STRIKE』部門の準決勝。アメリカ最強と言われるジャスティン・ウォンを相手に僕が演じた、事実上の決勝戦であるバトルが、後に人々から「背水の逆転劇」とか「37秒の奇跡」と呼ばれることになる一戦だった――。

この興奮度合いが伝わるだろうか。これは2004年夏の出来事だが、この頃すでにアメリカでは「ゲーマー」は市民権を得ていたのだ。

では内容を見ていこう。

99.9%の人は勝ち続けられない

ポリゴンの格闘ゲーム画像
パンダ
17歳で世界一だってよ。

著者の梅原大吾氏は、日本人で初めて、プロ・ゲーマーという職種を築いたとされ、17歳にして世界一の称号を獲得した。

この本を読んで感じたことは、ゲーマーの話ではあるが、それは仕事や生き方に通ずるところがあるということだ。どんな職種であれ著者の意見を参考にすれば、あなたの人生は上向く可能性は大いにある。

勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないという絶妙な精神状態を保つことで、バランスを崩さず真摯にゲームと向き合い続ける必要がある。
バランスを保つ方法は人それぞれだと思うが、僕は、自分も人間だし相手も人間であるという事実を忘れないようにすることが、バランスを崩さないことだと考えている。つまり、自分にも相手にも特別なことは何もないということだ。

「絶妙な精神状態」というのは何においても必要なことだろう。投資をしている人はわかると思うが、勝ったことで油断してしまえばすぐに損をするし、損をして卑屈になっていればそのあと勝つことは難しい。

それと同じことがゲームや投資だけでなく、仕事においてもいえるだろう。言葉でいえば簡単なことだが、これを実践することは難しい。だから著者も「99.9%の人は勝ち続けられない」といっているのだ。

精神状態のコントロールができるようになってしまえば、他のどんな分野でもトップレベルとなることができるだろう。現に著者はいっときゲームから離れていたときに、麻雀でも世界トップレベルとなったらしい。

一度、コツをつかんでしまえば、応用が利くことがわかったはずだ。

楽な道はない

曲がりくねった道
パンダ
人は楽を求めがちだよな。

あえて厳しい道を選択しなくてもいい人は、それはそれで幸せだと思う。友人関係に恵まれていて、自分に合った仕事があって、毎日の生活が充実していると感じるのなら、あえて厳しい道を歩むことはないだろう。
しかし、誰にも認められなかった僕の場合は、ガムシャラに頑張らざるを得なかった。自分に自信を持つため、つらいけど荒療治をするしかなかった。

これはほとんどの人にあてはまることではないだろうか。友人関係に恵まれていて、自分に合った仕事があって、毎日が充実している、そのような人は0.01%ほどしかいないのではないか。

ならばほぼすべての人が「ガムシャラに頑張らざるを得ない」状況にいるのだろう。あなたはガムシャラに生きているだろうか。それができていれば著者のように何かをつかむことができるかもしれない。

頑張れないのであれば幸せをつかむことは難しいのかもしれない。違う幸せの形はあるかもしれないが、人間などみんな考えることは一緒だ。誰もが充実した毎日を送りたいと思っているはずだ。

ならば人生のどこかの分岐点で、荒療治が必要となるだろう。

変化なくして成長なし

変身しようとして巻物をくわえる忍者
パンダ
現状維持は後退と同義だぜ。

変化を続けていれば、きっと正しいことが見つかる。また、正しくないことが見つかれば、その反対が正しいことだと分かる。だから、前へ進める。
成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。そして、常に成長していれば年を取っても、ゲームが新しくなっても、若くて有能なプレイヤーが出てきても、変わらず勝ち続けることができると考えている。

あなたは自分自身を変化させ続けることができているだろうか。できていれば日々成長しているかもしれない。できていなければ成長はしていない可能性が高い。

人間は変化を恐れる生き物だ。安住の地を見つければそこに一生留まろうとする。しかし、それでは今の世の中、生き抜くことはできない。

あなたの会社にもいないだろうか。変化もせずにただ年だけを重ねている人が。

そうなればもう先は見えている。あなたはそうならないよう著者のように変わり続ける覚悟を持つことが必要だ。

おわりに

ゲームで対戦するふたりの男性

エピローグから著者の言葉を引用しておわりにしよう。

ならばこそ僕は、いずれ死ぬなら闘いの荒野で死にたいと思う。
根城に篭って静かに息を引き取る末期なんて、梅原大吾の性に合わない。
死線すらも越えた群雄の将のように、僕は、最前線で戦い続けている。

パンダ
さあ、あなたも最前線へ出て戦おう。
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