
今回の書評は『お金の大学 両@リベ大学長』だ。
両学長は、ユーチューブを観ている方ならご存知であろう。
お金の教養チャンネル「リベラルアーツ大学」、通称「リベ大」で紹介されたお金に関するこまかな知識を詰め込んだのが本書なのだ。
誰でもわかるようにわかりやすく丁寧に解説されている。
両学長が発信するユーチューブやツイッターの情報と合わせて確認すると、より一層理解が深まるだろう。
まずは両学長の言葉を紹介しよう。
「今日が人生でいちばん若い日。お金の不安がない自由な生活を手に入れるために、学びの一歩を踏み出そう」
『お金の大学 両@リベ大学長』が超オススメである理由

本書の特徴としては、「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つにわけてお金について解説しているところだ。
そもそも節約ができていない人は、「貯める」の項目を読めば節約に取り組めるし、ある程度の節約ができている人は「増やす」や「守る」を読めばいい。
その人それぞれ資産状況は異なるので、自分に合った章を読むだけで善いのだ。
ゆえに誰にも当てはまる内容の本と言える。
ただおそらく両学長は、「貯める」すらできていない人に読んでほしいと思い、この本を書いたのではないかと思う。
簡単な節約(携帯を格安SIMに替える、保険を見直す)などができていない人はまだまだ多くいるはずなので、日々お金に困っている人は絶対に読むべき本なのだ。
読めば書籍代の何倍も節約することは容易であることがわかるはずだ。
両学長は、高校生のときに起業し、一旦は成功を収めるが、その後数々の失敗を繰り返してきたとのこと。
社長なのに解雇されるなど、様々な経験を経て今があるらしい。
そんな人だからこそ人一倍、お金の大事さが身に沁みているのだと思う。
本書からは両学長の人柄がにじみ出ていて、誰かのためになれば、と願いを込めて書いているのだと思った。
常日頃お金に対しての不安がある人はぜひ目を通してほしい一冊である。
お金の大学で学んだことを今後の人生に活かそう

情報は常に古くなる。ゆえに常に情報を取りにいかなくてはならない。
本書を読んだ人は、内容をすでに知っていた人もいれば読んで初めて知った人もいるだろう。
本書を読まず、何も知らないままでいる人もいるだろう。
いちばん良いのは、前からすでに知っていて節約等に取り組んでいた人だ。
読んでから、行動を起こすのも悪くない。
悪いのは、読んでも何も行動を起こさないことだ。
せっかく知識を得たのだからそれを使わなくては意味がない。それは両学長も悲しむだろう。
また、まったく情報を知らず、知らず知らずのうちに損をしている人も多くいる。
そこであなたがするべきことは、あなたが発信者になることだ。
両学長がまとめた情報が、あなたを通じてまた多くの人に伝われば、それほど嬉しいことはないだろう。
こういった本を読んだとき大事なのは、行動である。
そして今後は誰よりも先に情報を得ることを意識することだ。
そのために何をすべきかわかりますか?
それは、
両学長のツイッターをフォローする、だ。
情報が溢れたなかでどれが正しい情報なのか、自分で判断することは困難になっている。
そのとき誰か指標になる人がいると、情報の渦に埋もれなくて済むようになる。
自分で情報を探すことはいうまでもなく大事だが、使えるツールはなんでも使うという姿勢が大事だ。
情報はどんどん古くなる。
本書に書かれていることも数年たてば古くなるはずだ。
他のより良いお金を守る方法がいくつも出てくるだろう。
情報の取捨選択を上手に行い、めまぐるしく変わる現代社会を乗り切っていこう。
そのために本書を読むことは通過儀礼である。
