
今回の書評は『「空腹」こそ最強のクスリ 医学博士青木厚』だ。
あのメンタリストDaiGo氏もおすすめする本である。
少食をすすめる本は他にもあるが、本書では科学的に解説したうえで、誰でも無理なく健康になれる方法を紹介している。
冒頭の一節を引用しておこう。
「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手に入ります。
『「空腹」こそ最強のクスリ 医学博士青木厚』がオススメの理由

食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく、糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるのです。
まず、ほとんどの人が小さい頃から、健康のためには1日3食が大事、ということを植え付けられて育ったのではないだろうか。
だが、著者いわく1日3食は食べすぎとのこと。
食べすぎは、カロリー過多や糖質過多になり、肥満や病気の原因になるとも書かれている。
1日3食食べることが当たり前と思っている人にとっては、急に食習慣を変えることは難しいかもしれないが、本書を読みデータや身体の仕組みを知ることで、自分の考えを変えるきっかけになると思う。
特に以下のような身体の不調を感じている人は読んでほしい。
・食べてすぐ眠くなる
・胃腸が弱くなった
・疲れやすい
・イライラしやすい
原因は様々あると思うが、それが食べすぎによって起きている可能性もある。
これからも健康で若々しくいたいと思う人は本書を熟読すべき。
本ブログの管理人も、本書を読む前から基本1日1食の生活を何年も続けている。日によって2食になる日もあるが、朝食はまったく食べていない。
私が1日1食にしようとしたきっかけはアレルギーである。
元々アレルギー体質で、色々や薬や健康法を試したが、どれも大きな効果はなかった。
ある日、胃腸へ負担をかけることがアレルギーを悪化させる、と知ったことから、1日1食をはじめたのだ。
これ以降、アレルギー体質が治ったわけではないが、症状は軽くなっただけでなく、元々胃腸が弱く下痢になることが多かったが少食にしてから下痢はほぼなくなった。今でも快腸である。
人によって効果は変わるだろうが、少食にするだけで改善する可能性があるなら試してみてはいかがだろうか。
食を減らすだけなのでお金がかからなくなり、それで健康になれば、一石二鳥いや一石三鳥くらいの価値はある。
本書に書かれている肝だけ引用しておこう。
16時間空腹の時間をつくる。
これだけである。8時間睡眠ならそれに8時間プラスして空腹の時間をつくるだけである。
16時間空腹にすることで、胃腸の疲れがとれ、健康になるというものである。
日本人はあきらかに糖質過多であるため、自分の食習慣を見直すきっかけとしてもらいたい。
これは以下に紹介する本に書かれていたことだが、仮に糖質が不足しても「ケトン体」が体内で生成されるため、糖質が不足しても問題ないのだ。
1日1食のデメリット
デメリットをあげるとすれば、食事を減らすことで筋肉が落ちる可能性があることだ。
スポーツ選手などハードに身体を使う人は、カロリーが不足してしまう可能性があるので注意してほしい。
また、成長段階の子どもに1日1食は向かないため、子どもには必要な食事量をしっかり与えてほしい。ただ、お菓子等の糖質過多にはならないよう気をつけるべきだ。