【書評】本好きのための超読書術。『本を読む本 M.J.アドラー C.V.ドーレン著』を読んだ感想。(オススメ本)

本を読む本を書評するPANDA
 
パンダ
本を読む本……。変なタイトル。

今回の書評は「本を読む本」だ。本をもっともっと好きになりたい人にオススメの本である。

読書とは何たるかをこの本を読んで学ぼう。

意欲的な読書をしよう

パンダ
読書ってそんなに前向きなもんかね?

「読む」という行為には、いついかなる場合でも、ある程度、積極性が必要である。完全に受け身の読書などありえない。読むということは、程度の差こそあれ、ともかく積極的な行為だが、積極性の高い読書ほど、良い読書だということをとくに指摘したい。読書活動が複雑で多岐にわたり、読書にはらう努力が大きければ大きいほど、良い読み手である。自分自身と書物に対し
意欲的であればあるほど、よい読み手と言える。

本書で言っているのは、積極的に読書することが良い読書であり、良い読み手であるということだ。

読書というものはもっと気楽なものであるというのが私の信条ではあるが、何かを得ようとしてすることは必要だと思う。

ただ、休日に太陽の光や風の音を感じながら、ひとりでのんびりとする読書もじゅうぶんに有意義な読書だと思う。心を洗うような読書も人間には必要だと思う。インプットばかり意識していては人間味というものが薄らいでしまうのではないだろうか。

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2018.09.09

本当に本を所有するということ

パンダ
オイラは本を買っても読んだら売っちゃうけどな。

本を買ったとき、その本はたしかに読者の所有物となる。着る物や家具を買ったときと同じである。だが、本の場合、これはほんの序の口にすぎず、本が本当に読者のものとなるのは読者がその内容を消化して自分の血肉とする最良の方法、それが行間に書くことなのだ。

ボロボロになるまで本を読み倒す、それが本を血肉にし、自分のものにするということだ。書き込みすることを躊躇してしまうのは、書き込みしたところでそれに見合う成果を得ることができないからだと思う。それならば良い状態で保管して売ってしまおう、と。

しかし、その時点で本を血肉にするという覚悟がないのかもしれない。本から何かを得て、成功を手にしようとするなら、本を汚すことなど取るに足らないことなのだ。

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2018.07.27

本を透視せよ

パンダ
きてます、きてます。

書物は、裸の骨格の上に肉をつけ、その上に衣装をまとって読者の前にあらわれる。いわばすっかりドレス・アップしているのだ。読者はその柔らかい表面の下の骨組みをつかもうとして、衣装を脱がせたり、手足の肉を剥ぎ取ったりする必要はない。ただエックス線のような透視のきく目で読まなくてはならない。およそ本を理解するには、まずその構造を把握しなくてはならないからである。

本を読むことは他人を知ることと似ている。他人を知ろうと思えば、どんなことを思い、どんなことを感じるのか、その中身を知る必要がある。ただ外見だけを眺めてもまさに表面上のことしか知り得ない。中身を知るには、よく観察し、よく考察しなければならない。

本も同じだ。書かれている内容だけを見ても著者が本当に言いたいことはわからない。その言葉の中に込められた真意を探る必要がある。

人を知ろうと思い深くその心に踏み込むと思いがけず傷つくことがある。本も言葉を正面から受け止めたとき、自分の心の弱さを知ることがある。人も本も同じ、傷つかなければ成長はできないのだ。

おわりに

最後に、訳者あとがきから引用して締めるとしよう。

日本人の読書はいま激変しようとしている。新しい知的読書へ向かうにも本書のような技法はきわめて有益であろう。新しいタイプのすぐれた読書家が生まれることを期待する。 外山滋比古

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

J・モーティマー・アドラー, V・チャールズ・ドーレン
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