【書評】東大京大で一番読まれている200万部のベストセラー!『思考の整理学 外山滋比古著』を読んだ感想。(オススメ本)

思考の整理学を書評するPANDA
 
パンダ
この本は東大・京大で一番読まれた本らしいよ。

刊行35年で200万部発行の本を知っているだろうか?

本好きの方はご存知だと思うが、この本はすでに200万部を突破し、更に売り上げを伸ばしている。

このままじわりじわりと売れ続け、300万部まで行くのではないかと思っている。

それがこの本だ。

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グライダー

一番最初の章がこの「グライダー」という見出しだ。

私が思うに、この章が200万部売れる原動力になっているのではないかと思う。

学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない。グライダーの練習に、エンジンのついた飛行機などがまじっていては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、どこへでもついて行く従順さが尊重される。勝手に飛び上がったりするのは規律違反。たちまちチェックされる。やがてそれぞれにグライダーらしくなって卒業する。
優等生はグライダーとして優秀なのである。飛べそうではないか、ひとつ飛んでみろ、などと言われても困る。指導するものがあってのグライダーである。
グライダーとしては一流である学生が、卒業間際になって論文を書くことになる。これはこれまでの勉強といささか勝手が違う。何でも自由に自分の好きなことを書いてみよ、というのが論文である。グライダーは途方にくれる。突如としてこれまでとまるで違ったことを要求されても、できるわけがない。グライダーとして優秀な生徒ほどあわてる。

最初の章が「グライダー」であることから、おそらく著者の外山さんは学生たちに、学校はグライダー人間の訓練所だがそうはなるなよ、というメッセージなのではないか。

そして東大・京大の学生に売れているというところから、学生たちは自分はグライダー人間ではない、飛行機人間だ、と自分たちに言い聞かせているのではないか。

これを読んで、「自分はグライダー人間だからしょうがない」と思う人はいないと思う。

まずは学生たちの反応を試すという点において、この本をスタートダッシュに成功しているのだろう。

またこの章の最後の文に、「コンピューターに仕事を奪われる」と書かれており、35年も前にそう考えていた著者の先見の明に学生たちは惹かれたのだと思う。

パンダ
グライダーであってもあとからエンジンを積めばいい。

寝させる

努力をすれば、どんなことでも成就するように考えるのは思い上がりである。努力してもできないことがある。それには、時間をかけるしか手がない。幸運は寝て待つのが賢明である。ときとして、一夜漬のようにさっとでき上がることもあれば、何十年という沈潜ののちに、はじめて、形をととのえるということもある。いずれにしても、こういう無意識の時間を使って、考えを生み出すということに、われわれはもっと関心をいだくべきである。

アイデアが浮かんでそれを書きとめたら1日置いてみるといい、という話はよく聞くが、35年前にこれ言っていたのは著者以外にいたのだろうか。

と思ったら、十九世紀のイギリスの小説家はやっかいな問題が起こったとき、こう言っていたそうだ。

「いや、くよくよすることはないさ。明日の朝、七時には解決しているよ」

やはり一晩置くということが問題解決には有効ということが、昔から周知の事実だったようだ。

睡眠は思考を整理するための最高の手段なのかもしれない。

パンダ
僕もよく寝てるよ。1日10時間以上。

とにかく書いてみる

著者は学生から論文が書けないと相談されることが多いそうだが、そのときは「とにかく書いてごらんなさい」とアドバイスするそうだ。

頭の中で、あれこれ考えていても、いっこうに筋道が立たない。混沌としたままである。ことによく調べて、材料がありあまるほどあるというときほど、混乱がいちじるしい。いくらなんでもこのままで書き始めるわけには行かないから、もうすこし構想をしっかりしてというのが論文を書こうとする多くの人に共通の気持である。それがまずい。
気軽に書いてみればいい。あまり大論文を書こうと気負わないことである。力が入ると力作にならないで、上すべりした長編に終わってしまいがちである。いいものを書きたいと思わない人はあるまいが、思えば書けるわけではない。むしろ、そういう気持をすてた方がうまく行く。論文でなく、報告書、レポートでも同じだ。

論文、報告書、レポートだけでなく、そのほかのことにも言えることだろう。

ブログもそうだ。

書こうと思っていることがあっても、それについて他の人はもっとうまく書いているとか、これを読む人はいるのか、など考えはじめてしまうと手がとまってしまう。

とにかく一気に書き上げてしまうことが大事だと思う。

その方が長く続くし、長く続けばイヤでもうまくなっていくもの。

ここでちょっとちがう角度から、ユーチューバーのヒカキン氏についてのツイートをご紹介。

「ヘタでも毎日、作品を世に出す」

これはいつの時代も共通している成功原則なのかもしれない。

最後に

この本は刊行から35年が経過しているが、まちがいなく現代でも通用する内容だ。

最後にあとがきの一文を引用して終わりにしよう。

考えるのは面倒なことと思っている人が多いが、見方によってはこれほど、ぜいたくな楽しみはないのかもしれない。何かのために考える実利実用の思考のほかに、ただ考えることがおもしろくて考える純粋思考のあることを発見してよい時期になっているのではあるまいか。

パンダ
思考できるということは、ぜいたくなことなんだ。
ワイド版 思考の整理学 (単行本)

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